備忘録シリーズはちょっとだけ休憩
今回は、医療従事者の話
とはいえ、僕みたいななんの治療もしていない患者(患者と言っていいのか?)は、看護師さんもあまり構ってはくれない。
だからこそ、看護師さんのお仕事を冷静に見る事も出来るのだけど。
この病院は、三交代制。
8:30~18:00、15:00~24:00、24:00~9:00
日勤、準夜勤、深夜勤
みんなよく働く。
何度も清掃をして、ひっきりなしに鳴るナースコールに対応し、高齢者の食事の介助、歯磨き、トイレ、健診などなど、見ていてもその仕事量の多さに驚きを隠せない。
僕は、工場に勤務している時、ライン作業が嫌で嫌でしょうがなかった。時間が経つのが遅すぎて。そのうち営業職について、時間と関係のない仕事が性に合っていた。
でも、看護師の皆さんを見ているとあっという間に時間が経っているんだろうなと想像できる。
本当に尊敬にします。
ちなみに、ドクターは数日に1回会うかどうかなので、あまり書くことはないのだけども、対応も優しくて素敵なお医者さんでございます。
そんなことを考えている時に思い出したのが、
高校の時の就職活動だった。
僕の母校は工業高校なんだけども、多種多様な求人が集まることで有名だった。
北海道ではそこそこ有名な学校の為、OBが色んな企業に居て、求人の多さでは市内・道内トップレベルだった。
工業高校に行っておきながら、工業系の資格を何も取っていなかった僕。
完全に部活をするためにだけ選んだ学校だったので、将来を見据えるなんてことはしていなかった。
そんな僕でも、3年生になれば就職活動をする。
当時、『め組の大吾』を読み漁り、消防士に憧れていた僕。
夏休みに公務員試験対策の集中講座に行ったのに、当時の消防試験の倍率はとんでもなく高く、あえなく不合格。公務員試験を受けていたもんだから、周りの同級生が就職先から内定をもらっているのに、僕はゼロから求人票を見始める始末。
消防士になるイメージだけは勝手に持ってしまっていたので、その他のお仕事のイメージが全く沸かない。でも、人助けをする仕事を選んでみたかったんだなぁ。
そんな思いをなんとなく持って、求人票をみると意外と看護師の求人が多かった。
工業高校への求人なのに。今、入院している病院にも男性の看護師がたくさん働いている。
ただ、当時は『看護婦』と呼ばれていた時代だったから、工業高校に看護師の求人(看護学生兼業務)がある事に驚いた。
僕は看護師の求人票を担任のところへ持っていき、こんな仕事に興味あるんだけどと伝えると、開口一番、『これは、君が就く仕事じゃない』と言われた。
人生の分岐点なんて、今までいくつも経験してきた。
もの凄く思案して決めた分岐点もあれば、他人の勝手な一言で決めた分岐点もある。
これはまさに後者だった。
今にして思えば、その時違う選択肢を持っていたらどうなったのだろう。
結局は今の場所に来てしまうのだろうか。
でも、この場所に来たとしても、出来る事は多かったのかもしれない。
自分の人生、全部自分で決めた様な顔してるけど、
今だって、周りの顔色うかがう時もある。
20年以上前のとある瞬間の記憶を思い出してしまったよ。
それほどに、ここの病院・・・いや、今の時代で医療に従事されている方を尊敬する。
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